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めくるたび
駅と駅舎を巡る鉄道の旅

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芦野公園駅(旧駅舎)
あしのこうえん 津軽鉄道 1978年頃まで使用
芦野公園駅
芦野公園駅
芦野公園駅
芦野公園駅
芦野公園駅
津軽鉄道・芦野公園駅に隣接して残されているこの旧駅舎は、1930(昭和5)年から1978(昭和53)年頃まで使用されていた。その後喫茶店が入居したり、何度か一時的にイベントなどで利用されたりしたが、本格的な改装を施し、2007(平成19)年6月に「cafe 駅舎」として再利用されることとなった。

ファサードに、山口県の木造駅舎でよく見かける小マンサードを据えた、なかなか凝ったつくりの建物である。清潔感のある室内には、かつての出札口にあたる部分がそのまま残されていた。なお、このカフェにはホーム側からも入ることができる。

ちょうど、駅舎写真家・杉崎行恭氏の写真展が店内および隣接する松林で開催されており、駅舎ファンとしてはまたとない機会に訪れることができた(その様子は雑記帳の記事参照)。

なお、太宰治の「津軽」に、この旧駅舎での情景が描写されている箇所があるので少々長いが引用してみたい。

『窓から首を出してその小さい駅を見ると、いましも久留米絣の着物に同じ布地のモンペをはいた若い娘さんが、大きい風呂敷包みを二つ両手にさげて切符を口に咥えたまま改札口に走って来て、眼を軽くつぶって改札の美少年の駅員に顔をそっと差し出し、美少年も心得て、その真白い歯列の間にはさまれてある赤い切符に、まるで熟練の歯科医が前歯を抜くような手つきで、器用にぱちんと鋏を入れた。少女も美少年も、ちっとも笑わぬ。当たり前の事のように平然としている。少女が汽車に乗ったとたんに、ごとんと発車だ。まるで、機関手がその娘さんの乗るのを待っていたように思われた。こんなのどかな駅は、全国にもあまり類例が無いに違いない。』

所在地:青森県五所川原市金木町(地図
訪問日:2007.11.5