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めくるたび
駅と駅舎を巡る鉄道の旅

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智頭駅

ちず

路線名
JR西日本 因美線
智頭急行 智頭線
所在地
鳥取県八頭郡智頭町
開業日
1923(大正12)年6月5日
訪問日:2007/06/29
智頭駅
木造平屋の小ぢんまりとしたJR智頭駅舎。しかしながられっきとした有人駅でみどりの窓口もある。智頭急行へ直通する特急列車の停車駅だからであろう。そのためか、窓口の営業時間も特急列車の発着にあわせるように細切れになっている。
智頭駅
こちらはJRのすぐ隣にある智頭急行の智頭駅舎。開業間近になって工事が凍結された、旧・国鉄智頭線を引継いで開業した第三セクター鉄道だ。現在は智頭急行線を経由するのが京阪神方面〜鳥取間、岡山〜鳥取間のメインルートになっており、これらを直通する特急「スーパーはくと」「スーパーいなば」というドル箱列車があるおかげで、全国でも数少ない黒字経営を続けている。ただし、まもなく姫路〜鳥取間の高速道路が開通する予定で、そうなれば高速バスとの競争激化は避けられず、今後の状況は決して楽観できないのだという。
智頭駅
駅名は「ちず」で町名は「ちづ」と読みが異なっているが、こういうケースは全国でもよくある。この智頭町が属するのは八頭郡で、これは「やず」と読む。「やず」郡「ちづ」町の「ちず」駅ということになるからいささかややこしい。
智頭駅
朝の智頭駅は結構忙しい。普通列車が到着するとその度にかなりの数の高校生がはき出されてくるし、その合間には特急列車も発着する。両社に直通する列車の場合、当然この駅でJRと智頭急行の乗務員が交代するから、どの列車も数分ずつ停車する。大阪行の特急列車はほとんど満席だった。
智頭駅
駅前広場にあった、智頭町の地図。いや、それが言いたかっただけである。
智頭駅
まるで灯油屋かなにかのようにオルゴールを鳴らしながらやってきたのは、町営バスだった。「智頭町民すぎっ子バス」と名付けられ、平成19年の1月に運行を開始している。民間がさじを投げた路線を自治体が引継いで住民の足を守るコミュニティバスで、この手のバスとしては比較的大きな中型車両である。

全区間一律200円だそうで、定期券の発売もある。地域公共交通の体系を考える時、鉄道とバスの連携はもちろんだが、住民たちにそれを育てようとする気運があるかどうかも重要だ。朝の時間は結構利用されているようであったが、ぜひともがんばってほしいものだ。
智頭駅
宿場町だった智頭町内では、古い町並みも見ることができる。軒先に「杉玉」を下げた家も多く見かけたが、これは町特産の杉を使って観光客にアピールしようというものだという。町内には杉玉づくりを体験できるところもあるそうで、観光案内所にも大きな杉玉がぶら下がっていた。
智頭駅
駅前には町役場や銀行などが集まり、ちょっとした商店街もある。通りをぞろぞろと歩いていった通学の生徒たちがいなくなると、あたりは急に静かになった。土師川の橋の上に立つと、どこかを走っているバスのオルゴールが、せせらぎの音とともに川風にのって聞こえてきた。