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めくるたび
駅と駅舎を巡る鉄道の旅

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高野山駅

こうやさん

路線名
南海電鉄 鋼索線
所在地
和歌山県伊都郡高野町
開業日
1930(昭和5)年6月29日
訪問日:2005/06/26
高野山駅
鋼索線、つまりケーブルカーの山上側の駅。山下側の極楽橋駅までは、大阪の難波駅から特急が直通している。真言宗の総本山・高野山の玄関口にふさわしい木造建築で、国の登録有形文化財に指定されている。
高野山駅
近付くと、かなりボリューム感がある。1階部分の庇などは後年付け足されたもののようだ。また、建築当初あった2階部分の丸窓が一部埋められている。
高野山駅
全体として寺院建築がモチーフとなっている。屋根のてっぺんに付いているのは、仏塔の「相輪」を簡略化したものであろう。軒下の飾りや丸窓など、全体的に装飾が凝っている。
高野山駅
決して広いとは言えない駅舎内だが、乗降を分離し開口部を増やすことによって、多くの乗客をさばいている。二階の待合室はかつて食堂だったそうだ。展望室からの眺めもよいようなのだが、訪問時、実は二階があることに気付かずそのまま帰ってしまったのだった。
高野山駅
こちらは出口専用の改札。天井の格子に壁の丸窓、わずかに弧を描く柱など、駅舎観察者にとって思わずうれしくなるアイテムが揃っている。写真を撮りまくっていると、どうぞ改札の中に入って撮ってください、と駅長さんがわざわざ声をかけてくれた。
高野山駅
乗客を満載したケーブルカーが登ってきた。この駅の真下あたりが最大斜度で、551.6パーミル(約30度)という超急勾配である。先ほどの駅長さんが、「昭和の初めの線路建設は、大変苦労したと聞いております」と解説してくださる。そうまでして鉄道を敷いたのは、当時は寺社参りが大衆の主要なレジャーの一つだったからだ。
高野山駅
宿坊は、寺院の中にある参詣者の宿泊所である。現在では信者などでなくても誰でも泊まれるようになっていて、精進料理の食事や朝の「お勤め」があったりするらしい。高野山一帯は世界遺産になっているから、外国人の宿泊客も多いそうである。ぜひ一度泊まってみたい。
高野山駅
駅から金剛峯寺などがある町の中心へは、バスが運んでくれる。途中の女人堂付近までの区間は、この路線バス(南海りんかんバス)しか走行できない専用道路で、一般車両はもちろん、歩行も禁止されている。バス同士が連絡を取り合い、途中の待避所で反対方向からのバスと行き違ったりして面白い。
高野山駅
これはおまけで、金剛峯寺・壇上伽藍にある根本大塔。空海が開いた1,100年前のものかと思ったらそうではなく、落雷の火災などで少なくとも5度焼失しており、現在のは1937年に建てられたものだ。なお、この塔の最上部にあるのが相輪である。

中に入ると、本尊である金色の大日如来が鎮座していて、その大きさに圧倒される。決して信心深いほうではないが、如来様に心の中をすべて見透かされたような気がして、思わずひざまずいた。