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駅と駅舎を巡る鉄道の旅
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女川駅
女川駅
おながわ
路線名
JR東日本 石巻線
所在地
宮城県牡鹿郡女川町
開業日
1939(昭和14)年10月7日
訪問日:2006/03/26
女川、と聞いて私が真っ先に思い浮かべるのは、俳優の中村雅俊さんだ。彼はこの町の出身で、よくテレビやラジオなどでもそう発言している。今では「マリンパル女川」という物産館の名誉館長になっているらしい。その他、原子力発電所でも有名なところだろうか。太平洋に面した港町である。
終着駅らしい雰囲気のある駅舎は、大きすぎず小さすぎず、町の規模にちょうどよいサイズの建物だと思う。駅前もすっきりしている。大きな窓は今でこそアルミサッシだが、昔は木枠だったことだろう。よく見ると入口の庇回りが凝っている。宿敵の自販機が白なのも、目障りでなくてよい。
天井の高い待合室内。
ホームは駅舎より高い位置にある。階段と柱に青いラインが入っているが、これは1960(昭和35)年5月のチリ地震津波の際、津波が押し寄せた高さだという。約2メートル近い。女川港から駅舎までは約200メートルほど離れているが、この場所でこの高さである。津波自体の高さを想像すると恐ろしい。案内板には「女川町は人的被害こそ免れたものの、被害額では全国の1割近い約25億円」とある。当時の女川町予算の約25倍というとてつもない金額だ。
なぜかやたらと細いホーム。1980(昭和55)年までは、ここから女川港へ貨物支線が伸びていた。右側にある建物は「女川温泉ゆぽっぽ」という町営の温泉施設である。
線路の終端近くなのに「列車通過の際十分ご注意下さい」とは?...ホームが狭いから気をつけてね、という意味だとは思うけれども。右側の赤い車両は、温泉施設の休憩所として使用されている動かない車両。JRが寄付したのだそうだ。
内部はお座敷列車風
に改装されている。
海に近いからだろう、さびがひどくて名所案内板の文字はほとんど読めない。
港までは歩いて2分くらい。駅舎を出れば潮の香りがする。ゆっくり時間をかけて散策してみたい町だった。
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