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めくるたび
駅と駅舎を巡る鉄道の旅

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折尾駅

おりお

路線名
JR九州 鹿児島本線・筑豊本線
所在地
福岡県北九州市八幡西区
開業日
1891(明治24)年2月28日
訪問日:2006/06/11
折尾駅
見よ、この堂々たるレトロぐあいを!...と思わず叫びたくなるような、1916(大正5)年建築の木造駅舎である。折尾駅の開業は1891(明治24)年と古い。筑豊興業鉄道(現在のJR筑豊本線)を九州鉄道(同鹿児島本線)がオーバークロスする、日本最初の「立体交差駅」として知られている。

多少改装されている部分もあるが、ほぼ当時の姿を残しているようだ。駅舎正面の上のほうにある「動輪マーク」のようなものが古い駅舎っぽさを出しているが、実は比較的最近になって取付けられたものらしい。
折尾駅
地上にある筑豊本線のホーム。直方方面だけが電化され、いわゆる「福北ゆたか線」として博多まで直通する列車も多い。写真向かって左が直方行の電車、右が若松行のディーゼルカーである。
折尾駅
高架上の鹿児島本線ホーム、博多方面のりばの裏側には通路があった。どうしてこうなっているのかわからないが、今は業務用の通路らしい。古い木造の壁の前に停まる最新型の特急電車、という光景が見られる。特急も普通列車も本数が多く、ひっきりなしに列車がやってくる。
折尾駅
高架下の通路は、レンガ積みである。これは駅舎よりも古く、明治24年の開業時そのままなのではないか、ということだ。この写真を撮った直後、鹿児島本線の列車が到着し、向こうからどっと人が押し寄せて来て通路がいっぱいになった。
折尾駅
柱を取り囲むようにしつらえられたベンチ。なんともレトロなアイテムだ。いったい何人の利用者がここに腰掛けたことだろう。その光沢が、90年という長い年月を思わせる。
折尾駅
昭和50年代に行なわれた駅前再開発では、駅前商業ビルやバスのりばなどが整備されたものの、駅そのものには手が加えられなかった。しかし現在進行中の折尾地区総合整備事業には、折尾駅周辺連続立体交差事業が含まれる。

「渋滞の解消」「駅を使いやすく」といった大義名分の前には、古い駅舎などひとたまりもない。となれば、この折尾駅舎も解体か保存かというお決まりのコースをたどることになる。すでに保存運動もあるようだが、どちらにしても、この場所にあり続けることはもうないだろう。
折尾駅
折尾駅前のオリオンプラザ丸和である。定休日ではなかったが、シャッターが閉まっていた。前回の再開発で建てられたこのビルも、すでに新しい整備事業の邪魔になっているようだ。
折尾駅
上の折尾駅舎から少し離れたところにもう一つの折尾駅があり、こちらは鷹見口と呼ばれている。鹿児島本線の黒崎方面と筑豊本線とを直接結ぶ短絡線の途中に設けられた、6・7番のりばがある。
折尾駅
折尾駅7番のりばにやってきた客車列車。これは2001年7月の撮影である。普通列車としては最後まで客車列車が残っていたのが筑豊本線だった。DD51の後ろに青い12系客車が1両、その後ろに50系客車が続く。同年10月5日限りで客車列車は廃止され、もうこの光景は見られない。